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liffがお届けする最後のブログです。

10月の桜とモヤモヤの正体

10月末、休みをもらっている間、

 

 

朝、近くの公園に行くのが日課になっていた。

 


平日の公園は人も少なく、静かでとてもいい雰囲気。

 

 

 

 ベンチに座っていると、犬を連れた女性たちの井戸端会議が聞こえてきた。

 

 

 

「あそこに咲いている桜、10月なのに花をつけているのよ。寒くなってきたのに、最近は暖かかったから、勘違いしちゃったんでしょうね。」

 

 

 

「異常気象の影響でしょうね。最近の気候はちょっとおかしいもんね。」 

 

 

2人の視線の先を見ると、10月も終わりというのに、たしかに桜が咲いていた。

 

 

「異常気象…」

 

 

今年の地震や台風、夏の猛暑、そして、もうすぐ11月だというのにこんなに暖かい日が続いている。僕は「異常気象」と呼ばれるにふさわしい今年起こったことを頭の中で数え、今後、起こるであろう異常気象を想像しモヤモヤた。

 

 

それから数日間、人と会った時、「最近は暖かいね。」という話になると、僕は「この季節なのに、家の近所の公園で桜が咲いて…」なんて話を何回かした。

 


1週間ほど経ったある日、その桜の木の近くに偶然近付いた。すると、桜の木にはプレートがかけてあった。「十月桜、毎年十月ごろになると花を咲かせます」。

 

 

日常で生まれるモヤモヤは、実はこんなところから生まれる。それが些細なものであっても量がかさめば、それらは恐怖になってしまう。

 

 

大切なのは自分の五感でそのものを感じること。僕らはあまりに近づいてすらないもののことを知りすぎている。

 

 

そんなことを考えた。

 

 

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